私が集めた?機材

私の所有している(していた)機材の個人的評価や想い出、・・・独断と偏見のかたまりですので、決して参考にしないでくださいまし。^^;

ケンコー コスモウィング(改)  ニュートン反射望遠鏡 D=114mm fl=900mm


二ヶ月程前に某オークションでポチったかなり古いニュートン反射望遠鏡であります。
ミラーは主鏡斜鏡とも曇っており、まったく使い物にならない状態でしたので、しばらく押入れの住人になっておりました。
落札価格も送料の方が高いようなジャンクで、外観もかなりボロボロであちこち塗装剥がれや凹みあり、ファインダーは無いし、なんでこんなの落札したの?といえば、これについてた三脚だけが目当てだったんです。
かなりしっかりした三脚で、私の持っているビクセンSP赤道儀用のものと色違いだけのまったく同じものであります。
その三脚は別の架台用にあてがいまして、現在活躍中?であります。
え?オリジナルの架台はって?一応赤道儀ではありますが・・・。
・・・押入れの住人デス。^^;いずれなんとかしようと思っておりますが、今のところ担当する場所が無い為、待機中ということで・・・。(笑)
因みにあまり丈夫ではない、この反射には役不足の代物です。
そんな反射望遠鏡、夏休みに入ってちょっと暇だったので、夏休みの宿題のつもりで再生してみようかと思い立ちまして、当初はメーカー名も分からない状態でしたが、いろいろ調べたらケンコーのコスモウィングと判明したしだいであります。・・・コスモウィング、あまりよろしくはない筋ですな。
ただ、主鏡径や焦点距離がわからず(なにせ古いし、銘板もないので)物差しにて実測しましたら、主鏡径が114〜115mmでした。
該当する焦点距離は900〜920mmであろうと思い、主鏡斜鏡とも長野のコスモスさんにて購入しました。(題名の114&900はコスモスさんから購入した鏡のスペックです。)
結果、主鏡、斜鏡とも新品に入れ替えて、後はキレイに掃除し、鏡筒バンドに自作アリガタをつけただけですので、作業は数時間で済みましたデス。(テレビ見ながら・・・。^^;;;)
ファインダーはイエロー君の待機中のものを無理矢理つけました。無いよりはマシといったブツではありますが。(三つ前の記事のものデス。)
古いものですから国内産でしょうね。今の外国産に比べて各部金属が多用されており、斜鏡金具は今のホームセンターレベル?の反射にあるような光軸調整もできないような樹脂製のものではありません。鏡筒バンドも金属製、これは点数が高いですゾ。
ただ、接眼部(筒は金属製)と主鏡セル(鏡を乗せる部分のみ)、斜鏡セル(同じく鏡をセットする部分のみ)は樹脂製です。このあたりはいわゆる各メーカーの人気主力機種とは格差があります。
それでも、全体のつくり自体はしっかりしたものでして、昔の日本のモノ作りの良さを感じますな〜。

さて、スペックが当てずっぽのまま主鏡を買ってしまい、もし違っていて焦点が出ないなんてことになったら、どうしよう〜なんて思いながら、まだ明るい夕刻、もうすでに上空に見えている上弦を過ぎたばかりのお月さんを見てみました。
まだ明るいこともあり、コントラストはいいのかどうかわかりませんが、ニュートン反射特有のとてもシャープな像を見せてくれました。(手持ちのタカハシオルソ使用)
この主鏡、なかなかイイですぞ。
落札価格に比べて、かなりお高い出費をしましたが、これだけ見えれば私は大変満足であります。
夏休みの宿題、だれも評価はしてくれませんが、自己満足いっぱいです。めでたしめでたし・・・。(笑)

で、写真を撮ってみようと思いましたが、私の得意??なペンタックスQでの直接焦点撮影ではピントが出ず、今回は諦めました。
いずれ何らかの方法でお月さんを撮ってみたいと・・・。

<8/16追記>
お天気が良く(つまり今日も暑かったッス)、お月さんがキレイに空に輝いておりましたので、これは写真を撮らねばなるまいと一念発起(というほどでもないけど・・。)再びK型経緯台に載せて外に持ち出しました。
実は光軸調整がなかなかうまくいかず、かなり妥協しての見切り発射であります。なので、性能を充分に発揮しているかは疑問なのであります。
・・・で、直焦点が今のところ無理なので、今回はコンデジにてコリメートで撮りました。(Canon IXY3000is タカハシオルソ18mm  二枚合成してみました。)
月齢9.6 130816 二枚合成
月齢9.6 130816 二枚合成 posted by (C)岳の父ちゃん
まあ、光軸調整が不十分でもこれだけ写ればいいんではないかい?^^
光軸をもっと追い込めばまだよく写ると思います。
精密球面のこの主鏡、改めて見直しましたです。いい鏡だと思います。
追記・・・主鏡斜鏡とも、曇ったオリジナルのものとは、厚みや大きさが違い、特に斜鏡は気持ち小さめで、セルに収めるのに結構苦労しました。
つまり、オリジナルのコスモウィングのものとは別物と言っていいようです。
<2013 10/13 追記>
今までの接眼筒がどうしてもグラつきを止めることができなかったし、アダプターサイズが36.4 P1だと思っていたら、微妙に小さくて手持ちのアクセサリーがつかえません。なので・・・、接眼筒を交換しましたァ〜。○○オクで落とした総金属製(ノブ以外)のしっかりしたものです。
接眼筒全体の高さも低くなり、もしかしたら直焦点でピントがでるのではないかと・・・。写真が撮れたら、再び追記します。
しかし、眼視でのピントが出なくなってしもたかも。(汗)延長筒がいるナァ。はは・・・、底なし沼にハマったように出費がかさむがや!

隙間や穴がいっぱいできて見苦しくなりましたので、“皮”を貼り付けました。でも、下手くそな「仕事」で見苦しいのは変わらないですな・・・。
しかも、穴あけ位置を間違えて、ボルト4本のうち2本しか使えておりません。(大汗)でも、なんとか実用には差し支えないデス。・・・泣。
<2013 10/13夜再追記。>
月齢8.5 131013
月齢8.5 131013 posted by (C)岳の父ちゃん
直接焦点撮影で見事にピントがきました。^^v(二枚つなぎ合わせ合成デス。)←後にこういう方法をモザイク合成だということを知りました。お恥ずかし・・。
し、しかし!やっぱりというか、予想通り眼視でのピントがきませんでした。・・・延長筒の導入、決定〜。ワッハッハー。(涙)
ただの筒のくせに案外いいお値段なんですよね〜。
でもって、アイピース(ケンコーPL25mm)をギリギリまで引き抜いてなんとかピントをあわせましたよぉ。
でも、気流状態があまり良くない中、ニュートン反射らしい切れのある見え味でした。
<2014 1/4 追記>
このコスモウィングのオリジナル赤道儀、担当箇所がみつかりました。
ベランダでの観望用に出しっぱなしで置いておくことにしました。
・・・カミさんには猛反対されましたが、部屋に置くスペースもなく、普段はベランダの一番端っこに置いて、ビニールカバーを掛けておくことで妥結いたしました。(笑)
三脚は脚の伸縮ロックが壊れたベルボンの中型三脚がありましたので、伸縮を諦めてボルトで固定して赤道儀共々ベランダ用として就職先を見つけた次第であります。・・・私としては、なんだかいいことをしたような気分ですが、カミさんからは冷たい、とても冷たい視線・・・。(大汗)
赤道儀ですが、極軸を立てて経緯台として使用します。
鏡筒の搭載は、自作アリ溝をムリヤリ取り付けました。軽量鏡筒(3kg以下ぐらい)なら余裕で載ります。
赤道儀としては弱々しかったのですが、こうして経緯台として使うとフリーストップとなり、非常に快適です。きちんとバランスはとっておりませんが、カウンターウェイトも取り付けました。
シャフトはホームセンターで買ってきたM12の長めのキャップボルトで、ウェイトは知り合いに調達してもらった鉄くずです。約800グラムあり、ちょうどいい形状と重さです。^^v
一番苦労したのが三脚と架台の接続です。・・・長くなりますので、もし知りたい方がおられましたら、記事にしますのでコメくださいませ。
でも、ちょっと失敗してやや傾いて繋がっております。(汗)
三脚も傾いていますが、これはベランダの端が雨水用に溝になって、そこに足を一本つっこんでいるためです。・・はは。
・・・まァ、いずれにしても実用には無問題〜。^^

<2014 8/15 追記・・・upは9/13ですが・・・。^^;>
天候不順の中、このコスモウィング改としては、一番よく撮れたと思いましたので、追加upしました。
シーイングがおもいのほか良かったんでしょうね。
雲間から現れたお月さん 140815
雲間から現れたお月さん 140815 posted by (C)岳の父ちゃん