Yashica ML 35mm 1:2.8
今から40年以上前になりますか、ワタクシが初めてコンタックスを手に入れ、
プラナー50/1.4を付けてあちこち撮り歩き、「うむ、やはりツァイスレンズは
違うな、流石だ」などと、分かりもせず能書きをタレまくっていたターケだったころ、
(今も大して変わらんかぁ)ヤシカMLレンズ群のカタログも見ておりました。
その頃はMLレンズって、どうよ?存在意義がある?などと思いつつツァイスレンズ
にやっぱり惚れていたわけですな。(汗)
MLレンズって売れないだろうな、と思っておりましたが、実際そのとおり、それほど
売れていなかったようで、もちろんキヤノンやニコンのレンズに比べれば売れないのは
仕方がないわけで、今にして思うとその性能も知らずに少しばかり見下していたのは
正直なところです。・・・おバカでした。(汗)
もう少しMLレンズのことを認識して理解していれば、今頃はツァイスとMLで、防湿庫
がパンパン?(笑)
それはさておき、そういうわけでMLレンズ、特に表題の35/2.8を手に入れることは
なかなか難しくなってますね。
ご存知の方もおられると思いますが、富岡光学の作った名レンズ中の名レンズなので
あります。
ある記述をお借りしていえば、富岡がツァイス設計のレンズを作る傍ら、自社の技術
の意地をみせたレンズがMLレンズ群ということで、現在では富岡のレンズはかなりの
高値で出回っているようですね。
富岡のレンズに興味を持つようになって憧れの的だったML35/2.8、ようやく手にする
ことが出来て、感無量なワタクシなのであります。^^
写りに関して簡単にいえば、とにかく解像力がいいですね。
絞り開放ではほんの少しコントラストが落ち、僅かにふんわりとした印象ですが、
それでも解像力はしっかりあります。
一段絞れば当然の如くキレのある気持ちいい描写を見せてくれます。
色乗りもα7で撮った限りはツァイスのコッテリとした色とは対照的に落ち着いた
発色に思います。
一部ではディスタゴン35/2.8を凌ぐと言われていますが、ディスタゴンの弁護を
させていただけば、ワタクシが今は無きフォトスクールにて、ディスタゴン35/2.8
で撮ったモノクロ半切写真を見ることがありましたが、そのトーンの素晴らしさ
とシャープさに感動したのを憶えており、ワタクシの意見としては、決してML35に
劣っているということはありません。
ただ、デジタルとの相性もありますので、そのあたりはディスタゴンもいずれ
手に入れて比べてみたいと思います・・・出来れば。(汗)
んで、ML35/2.8で撮影した画像は