スコープテック ラプトル50
天文愛好家の間では好評のラプトル50ですが、そのコンセプトはあくまで初心者でそれも小学生低学年でも簡単に扱える、いわゆる子供向けと言ってもいい天体望遠鏡とワタクシはとらえております。
もちろんメーカーであるスコープテックもそのような位置づけとして販売されておりますね。
冒頭で申し上げました「天文愛好家では好評・・」というのは、ひとえにその見え味でしょう。
しかも子供でも簡単に扱えるということは、大人ならさらに簡単で、ちょっとお月さんが見たいときでも、サッと出してすぐに観望可能ということです。
ワタクシも長いこと(ブランクもありましたが)望遠鏡を覗き続けていますが、年数を重ねるごとにどんどん大きくて重い、取り扱いが複雑な望遠鏡になっていくのはどなたも同じかと思います。
そりゃそうですよね。
より良く観たい、よりきれいに写真が撮りたいと思えば、機材も大きく、高額になっていくものでしょう。しかも大きくて高額な機材は恰好いいし、「いつかは○○○○」とも言いますし。
10年程前になりますが、ワタクシが長いブランクから目覚めて最初に目に留まったのが、同じスコープテックの「アメリカン!遊星號」でした。
当時はこの遊星號かラプトル50か迷ったものでして、結局手持ちの機材を生かすのと、後の拡張性を考慮し、遊星號にしたわけなんですね。
初めて遊星號で観た月には舌を巻いたものでした。
とにかく良く観える望遠鏡です。
話は変わりますが、そんな遊星號があるのになぜラプトル50を買ったの?となるわけですが、・・・いつものワタクシの悪癖のパターンなのであります。(大汗)
このラプトル50、じつは中古でありまして、いつも行くハードオフに長い間いたんです。値段も税抜き3000円ということで、非常に微妙な価格でしたので(安いでしょ!という方もみえるかも)その時は興味を引きつつも購入するという行動には走りませんでした。(笑)
ところが最近なんと税抜き500円に値下げされていたではありませんか!
ワタクシは500円という値段と「買っていいの?必要なの?」という葛藤で店内をあっちに行ったりこっちに行ったりと彷徨っておりました。(笑)
ここで見送ったらおそらく次は無いと思い、とうとうラプトル50を掴んでレジに向かいました。
500円くらいで迷うなよ!ターケ!・・・って聞こえてきそうですが、それは言わんといてくださいませ。
500円という値段で迷ってしまうビンボーなオヤジの哀愁が・・・。(T-T)
んで、GETしたラプトル50です。
あらためて、簡単にインプレなんぞを・・・。
まず最初に、とにかく軽いことこの上ないですね。
これぞ「サッと出して、すぐ観る」の真骨頂です。
仕事から帰って来て、ちょっとお月さんを見たいな、でもしんどいな、というときでもラプトル50なら“気合”はいりません。
しかも見え味は定評通りで、遊星號と比べても全く引けを取っていません。いえ、区別がつかないですね。
架台もフリーストップで観たい方向にスッと向けられます。
でも、そこは低学年向け、オジサンには三脚の高さが足らなく、接眼部が低くてちょっとツラいかな。
それに倍率を上げるといわゆるキックバックがあって、対象を追尾するのにちょっとコツがいります。
でも、お月さん全景を観る倍率ならキックバックも気にならずに、感動的なくらい美しいお月さんを観ることができますね。(まだお月さんは観てないデス)
ワタクシは買った次の日の晩に木星と土星、火星を観望しました。
口径5センチとしては最上級の見え味であります。
結論・・・・、また機材が増えてしまった。(大汗)