私が集めた?機材

私の所有している(していた)機材の個人的評価や想い出、・・・独断と偏見のかたまりですので、決して参考にしないでくださいまし。^^;

Carl Zeiss Planar 1.4/50 T*


言わずと知れたヤシコンマウントのプラナーであります。
そしてわざわざ記事にして紹介することもないくらいこのレンズには薀蓄をお持ちの方が数知れずおられるかと思います。
このレンズ、私が高校生のころに発売されました。もちろん買うことのできない私は雑誌を穴が開くほど眺めていたのを憶えています。(・・・立ち読みデシタガ・・汗)
そんな憧れのプラナー50mm、社会人になって少し余裕がでてきたころに中古139QZと一緒に入手しました。
当時はこのレンズで撮ったから写りがどうのこうのと腕も何もないくせに、能書きばかりが先行してたターケ(おバカ)でありました。(笑)
この“ブランド”の力で腕が無くとも撮る時の気分というか、意気込みが全然違って、それまでほとんど意識のしたことのない開放絞りや、難条件で試して「うむ!確かに違う!」と、勝手に悦に入っていたものです。・・・今も似たようなモンですが。(汗)
確かに暗室プリント作業に於いてトーンの出方がそれまでのレンズとは少し違うなと感じ、まるでプリントが上手くなったような錯覚を感じたことは事実であります。
そして時は流れ、ヤシコンマウントはすでに過去のものとなり、コンタックス一眼レンズ(主にツァイスですな)を使うためには、古いフィルムコンタックス一眼を使うか、現代のデジイチにマウントアダプターを介して使う道が残ることになりました。難民化したマウントではありますが、レンズを使う道はわりと多くあるように思います。
いろいろとご意見があるかと思いますが、やはり名玉であるとこは間違いないレンズでありまして、私の写真ライフにも大きな影響を与えてくれた、私にとっても名レンズであります。
んで、なぜにわざわざこんな記事を書いたかというと、じつはこのレンズ、すでに持っており(前述のとおり)最近になって2個目として・・・・なんと、ジャンクワゴンから救出したのであります。しかも値段が500円!!!
驚喜し、そして少々ショックでありました。
絞りが少し粘り気味ですが、実用上問題はなく、レンズ自体もキレイであります。
とくに欲しかったというわけでもなかったのですが、無造作に名レンズが転がされているのを見て救出しないのは、なにかとても辛く罪であるようにも思い(いつもこのパターンだァ)、そして今このジャンクプラナーをシゲシゲと眺めてため息をついて(いろいろな意味で)いる私であります。

このレンズに敬意を表して、上の画像は現在現役コシナプラナー50mm1.4 ZK(正確にはZKはディスコンになっておりますが)で撮影しました。やっぱり開放デス。