私が集めた?機材

私の所有している(していた)機材の個人的評価や想い出、・・・独断と偏見のかたまりですので、決して参考にしないでくださいまし。^^;

ペンタックス アトムレンズ

ワタクシの手元には何年も前からジャンクワゴンから漁ってきたペンタックスのスーパー琢磨やSMC琢磨がいろいろ転がって?おります。
ジャンクワゴン出身ですから、カビの酷いものや絞りリングやフォーカスリングの動かないもの、絞りバネが固まってうごかないもの・・・etc、と、正真正銘のジャンクも結構あったりしますが、その中でも写真が撮れそうな、程度がまずまずな〝標準レンズ〟をピックアップしてみました。

放射能レンズ、いわゆるアトムレンズは存在こそ知ってはおりましたが、買った時点では知識もなく(今もないのですが)、「アトムレンズ」については全く意識してませんでした。
そもそもアトムレンズとは、レンズに酸化トリウムを配合して諸収差の補正を計ったもので、放射能を放っているということです。
放射能があっても、そのレンズの写りが素晴らしいということで、ネット上ではいろいろ話題に上っているようです。
はたしてワタクシの持っている琢磨はいかがなものであるかと・・・。


しかしながら状態のいい琢磨はなかなか少なく、ワタクシの所は4本あるのみでした。

向かって左から、
①SMCタクマー50mmF1.4
②SMCタクマー55mmfF1.8 フォーカスリングがゴムローレットのタイプ
③スーパータクマー55mmF1.8 前期タイプ
④スーパータクマー55mmF1.8 後期タイプ
※一番右は特別出演?のヤシノンです。同じところに住んでいましたので。(笑)
※※後方は立会人のカールオジサンです。

そこで「アトムレンズ」ですが、その候補にあたるものが3本ありました。
・・・4本中3本とはすごい打率ですな。(笑)
いろいろネットで調べた結果、①②④が該当します。(ヤシノンについては・・・わかりません。悪しからず)
この中で確実にアトムクンといえるのが①のSMCタクマー50mm1.4です。
レンズ後郡が明らかにに黄変しております。

また、③と④の違いですが、銘板の文字の順序が違います。(右がアトムの疑いのある後期タイプ)

尚、前期型の前に初期型というのもあるそうですが、・・・なんとも奥が深い琢磨君でありますな〜。


①はクロでしたが、②④については黄変があまり認められず、状況証拠だけの灰色ですな。
因みに、5本のレンズを写したのがスーパータクマー35mmF3.5で、このレンズはやや黄変してます。
これもアトムクンか!意外なところ犯人?が・・・。(笑)
ガイガーカウンターがあればはっきりするんでしょうね。


早速カールオジサンにモデルをお願いして各レンズでなるべく同じ条件で撮ってみました。





カメラはソニーNEX-6、露出は絞り優先、絞り値はすべて開放です。


いかがでしょうか?
それぞれ特徴があるような無いような、見比べれば何となく違うような気がする・・・。(ワタクシ的にですが)
ただスーパータクマー後期タイプはピントがボヤけてピシっとしません。まるで別のレンズのようです。どうやらなにか不調のようですね。

ジャンク籠に転がっていたレンズたちですので、なかにはレンズそのものになにかダメージがあるものもあると考えてよさそうですね。
それにしても、ついでに撮ったヤシノンコントラストの良さとシャープな写りにはあらためて驚きました。



ワタクシなりの結論ですが、画像を並べて比べてみて、微妙に違うような気がするという程度で、アトムだのそうじゃないだの、目くじら立てるような違いはないのではないかと。
この画像サイズでわかるはずないだろ!って、クレームも来そうですな。(汗)
まぁ、これはどんなレンズにも当てはまりそうで、「それを言っちゃしまいだよ。」・・・ですかな〜。