私が集めた?機材

私の所有している(していた)機材の個人的評価や想い出、・・・独断と偏見のかたまりですので、決して参考にしないでくださいまし。^^;

私の持っている屈折鏡筒について 日野金属D=60mm fl=1000mm

つい最近オークションにて落札した(またですかァ〜^^;;;)屈折望遠鏡であります。
メーカーは日野金属です。ミザールというほうが分かりやすいでしょうか。
私の少年時代には憧れのH-100型反射赤道儀やカイザー型8センチ屈折赤道儀を作っていた日本を代表するメーカーでした。
残念ながら今は細々と繋いでいるという印象は拭えませんが・・・、昔のように憧れの的になるような望遠鏡を作って欲しいものです。
で、今回GETした屈折経緯台は、D=60mm fl=1000mmの長焦点アクロマートです。
通常は60mm鏡筒は外径が63mmということが多いのですが、この鏡筒は68mmあります。
なので1000mmという焦点距離ということも相まってなかなか大きく立派な外観をしております。お陰で鏡筒バンドがなくて、後述のような苦労をしなければならなくなりましたけど。(笑)
少し調べてみると、同社アルコア型と同じ鏡筒のようです。その外観とは裏腹に筒は樹脂製、接眼部やレンズセルも樹脂製(接眼筒は金属)ということで、いかにもビギナー向けといった風情ですが、前述のように立派に見える(見せている)ため、当時の天文少年で憧れた人はけっこういたんでしょうね。
因みに私はもう少し上のスバル型やアポロ型(どちらもレンズが68mm)に憧れておりました。・・・今でも欲しいデス。
ところで、詳しい方なら、「あれ?架台が変じゃないか?」と思われると思います。
実は架台は昨年に入手したミザールK型経緯台なんです。オリジナルはというと、二枚目の画像にある、いわゆる微動無しのフリーストップ架台なんです。
なので、アルコア型ではなく・・・、何型なんでしょうかねー。知っている方がみえたら教えてくださいませ。

そして、このまま使う気でいましたが、経年劣化の為かギュっと締めてもややぐらついて、しかも動きもスムーズさに欠けていたため、思い切って?架台上部をノコギリで切ってしまい(この部分は樹脂製なのでわりと簡単に切れました)、自作アリ型を介してK型経緯台に乗っけることにしました。
K型経緯台と三脚台座は下(裏)から1/4インチのネジで止めることができました。・・・とここまで簡単に書いてしまいましたが、それはそれは苦労の連続でありましたよ。
考えたら、まだK型経緯台が無かった頃の鏡筒を現行のK型に載せたことになるんですね〜。
いわばニューアルコア型とでもいいましょうか。(笑)



でも、普及機ゆえなのか鏡筒内のつや消しがされていなかったり、レンズもまったくのノンコートで、ファインダーもかなりお粗末なものです。
いずれはいろいろ手を加えていきたいなと思っております。
画像にはよく写っておりませんが、三脚と架台との接続幅は2センチほどと華奢な感じですが、作りは昔のミザール独特の中間で二本のボルトでギュっと締め付ける二段タイプのもので、いわゆる普通の二段伸縮三脚とは違います。普及タイプの細い三脚としては優れモノで直脚に近い剛性感があってぐらつきは殆どありません。この組み合わせなら無問題です。
まだこの望遠鏡で星は見ていませんが、外観がとても立派でよく見えそうな感じがして楽しみです。
この「外観が立派」というだけでなんとなく所有する満足を感じる変なワタクシでありました。
※ 以下、後日追記分デス。
実はこの鏡筒、後日にカペラデラックス型と判明いたしました。
お月さんも撮ってみましたが、条件がかなり悪かったにもかかわらず(腕も悪い・・)、なかなかシャープに撮れております。(日野金属カペラデラックス初撮り - 写真共有サイト「フォト蔵」
眼視に於いてもコントラストはやや不足気味ではありますが、星像は非常にシャープです。
しかしながらこの鏡筒、レンズ部を揺すると「カタカタ」と音がし、ニュートンリングもあっちこっちに移動します。
これはなにか変だと思い、レンズ部を分解してみることにしました。(画像がなくてすいません)
レンズは金属製のリングで押さえてあり、カニメで回して外すものです。カニメレンチは持っておりませんで、なにか代用はないかと思いながら触っていたら、案外簡単に手で回りましたデス。緩んでいたわけではなさそうなんですが・・・。(少し伸び気味だった私の爪で引っ掛けました。^^)
そしてレンズはコッポリと外れ、コバにはきちんとV字の合わせマークが入っており、私のこの望遠鏡の株は一気にあがりました〜。
「カタカタ」は何が原因かも分かりませんでした。ついでにレンズをキレイに拭いて元に戻しましたら、「カタカタ」は消えうせてニュートンリングもピッタリ真ん中にきました。(やったー!)
これはまた次の観望が楽しみになってきましたゾ〜。
・・・・それにしても「カタカタ」で偏芯?してたレンズであのシャープな見え方はいったいなんだったのだろう?
結論?として、このくらいの長焦点ともなると、光軸や偏芯はそれほどきにしなくてもいいってことかしらんネ〜。


<2014年1/2・・・随分経ってから追記。>(笑)
折角キレイに撮れたので・・・。^^
木星と衛星 140101
木星と衛星 140101 posted by (C)岳の父ちゃん
<2015 12/13 追記>
月面北部 151120
月面北部 151120 posted by (C)岳の父ちゃん
晩秋の11月20日の撮影です。
アイピースはUW9mmでのコリメート撮影です。