ミザール GT-68 屈折望遠鏡
昨年末にとあるショップにて中古として(中古なのは当たり前ですな。＾＾：）購入したGT-68であります。
レンズに僅少ではありますがカビの跡があり、鏡筒各部も塗装剥がれが目立ち、またファインダー脚はありましたが、ファインダーは無しという、いわゆるCーD級品〜ジャンク品であります。（ファインダーは他の筒から強奪？しました。＾＾；）
私としてもどちらかというと、「今日はちょっとだけお月さんが見たいし・・・。」程度の目的としてポチりました。まァ、値段も送料込で3kちょっとでしたので、程度としては納得のお買い物であります。
スペック的にもアクロマートレンズで口径が68mm、焦点距離が600mmと短焦点ということで色収差が目立ちそうなので低倍率専用で、せいぜい70〜80倍までの使用を考えておりました。
ところがデス！
暮れも押し詰まったある夜、お月さんは満月を過ぎたばかりで、当たり前のようによく見えましたが、ふと木星や恒星に向けたところ、私が持っているSTL80A-MAXIに近い、もしくは気流状態によってはGT-68のほうがよく見えるんではないかと思えるほどよく見えました。
木星の模様はしっかり確認できるし、恒星像はエアリーディスクは小さく鋭く、ジフラクションリングは綺麗な同心円を描いております。色収差も短焦点とは思えないほど目立ちません。
短くコンパクトな鏡筒で、取り回しも抜群によく、現在ではもっとも稼働率の高い望遠鏡にのし上がっております。
架台も使いやすく改良したフレンド赤道儀（ケンコーNES赤道儀同等品）に載せて威風堂々と我が部屋に君臨しております。（また望遠鏡が増えてカーチャンから不評を買っておりますが・・。大汗）
なにしろこの時期、上空の気流の安定した日はほとんどありません。
そんな中GT-68で、私としては40年ぶり？に撮った下弦の月です。
＜2013 2 16追記＞
ところで、私はこのGT-68とPentax Qの組み合わせ（直接焦点撮影）でお月さんを撮っておりますが、満月に近くなるとどうしてもお月さんが画面からはみ出てしまいます。
クレーターがあまり多く見えない満月前後は正直盛り上がりに欠けて？写真を撮ることは少ないのですが、いざ撮ろうとしてもはみ出るとなると、なんとかしたくなってしまうのも人情であります。（こうして次なる物欲をでっち上げてしまうのは私だけ・・・。汗）
最初はもう少し撮像素子の大きなNikon 1に気持ちが動いたわけでありまして、お月さんを撮るだけでなく普段のスナップにもなかなか使いやすそうだし、評判もよろしいようで・・・。って、だんだん悪魔の囁きに引き寄せられていく自分に気がついたわけで・・・。（大汗）
危ない危ない・・・。はは・・・。
んで、どうしたかというと、つまり焦点距離を縮めることです。
それには「レデューサー」なるものを用意する必要があるわけですが（当然GT-68専用はありませんが）、ザっと調べても、結構なお値段でございます。
私の小遣いで精一杯の範囲でできること、・・・。
それはつまりちょっと昔にクローズアップレンズをレデューサー代わりに使うということをどっかで憶えておりまして、さっそくいろいろネットで探して参考にさせてもらいました。
使ったのはケンコークローズアップレンズAC NO.4であります。
で、撮ったお月さんは
結果的にまだまだギリギリはみ出るかどうかというところですな。もう一度満月前後に撮ってみる必要がありそうです。
クローズアップレンズを置く位置や、焦点距離などの計算はめんどくさいので（いえ、よく分からない〜）ほとんど出たとこ勝負なのですが、まだまだ追い込めるんでしょうかねー。どなたか教えてくらはい。
星雲や星団などを撮るのによく使われている方法を、ただお月さんを小さく撮りたいだけのために（それもあまり撮ることが多くはない満月前後）、レデューサーはちょっとお門違いでありましょうか。
ならばもう少し焦点距離の短い筒を・・・・。
ケフンケフン！
あぶねーーーー。（大汗）
＜2013 2 24追記＞
ちょこっとピントを外してしまいましたァ。（汗）
お月さんの見かけの大きさの問題もありますが、・・・ギリギリ入って・・ないなァ。やっぱりはみ出ます。
あとほんのちょっとで収まるんですけどねー、うーむ。
やっぱり短焦点アポかな〜。
そんな金ないでしょ！
わたしゃ一体何をしようとしてるのか・・・。（汗）
＜2015 12/13 追記＞
準備完了、今日の機材 151115 posted by (C)岳の父ちゃん
いろいろ改造を加えまして（特に赤道儀）、オリジナルの面影がやや失せつつありますが、とりあえずニューアポロ型赤道儀にGT-68、同じミザールの黒のチリメン塗装同士です。
やっぱりしっくりくると思えるのは私だけですかね〜。
