私が集めた?機材

私の所有している(していた)機材の個人的評価や想い出、・・・独断と偏見のかたまりですので、決して参考にしないでくださいまし。^^;

タカハシFC-100を片持ちフォーク経緯台&カサイLS木製三脚に載せた。

その重さと大きさによるフットワークの悪さ(腰痛持ちの私にとってですが)で稼働率がやや低かった(いえ、かなり低かった)FC-100、なんとか頻繁に外に持ち出したいと予てから思っておりましたが、その念願を叶えるべく、片持ちフォーク経緯台を購入いたしました。
もちろんFC-100は本体プラス鏡筒バンド&ファインダー(経緯台と三脚は別)で約7キロくらいありますので、持ち出すには依然として結構大変であります。しかしながら今まで載せていたEM-1に比べれば雲泥の差なんであります。
マンション住まいですので、エッチラコッチラと下の駐車場に運んでの使用が多い私はとてもEM-1とFC-100をまとめて運ぶなんぞ不可能でありましたが、今ではまとめて持ち運びができる重さになんとかなりました。
分けて運べばいいって?たとえばEM-1を目の届かない場所に置きっぱなしにして鏡筒を取りにいくなんてできましょうか。我が子を置き去りなんてできないですよねー。
・・・とにかくFC-100を宝の持ち腐れにはしたくなかったんであります。
その経緯台でありますが、知る人ぞ知る「TELESCOPPER」さんにて購入いたしました。
同じ経緯台が米オライオンより 「ベルサゴーⅢ」として扱われております。おそらく中国製のものだと思います。
2013年4月末に国際光機よりフォトン経緯台として大変リーズナブルな価格で(4/28現在)登場し、私としては少々ショックを受けております。(泣)
まァ、そんなことは終わったことですし、予想もできなかったし・・・気にしない気にしない〜〜。
それよりも、迅速で丁寧な対応をしていただいたTELESCOPPERさんにはお世話になり大変感謝いたしております。今後もよろしくお願いいたします。
んで、本題に戻り、その使い心地を綴りたいと思います。(はよせェーって・・・。)
ワタクシ、片持ちフォークとしては超メジャーなビクセンのポルタは持っておりませんが、よく行くお店でいじった経験から、新経緯台の剛性感はポルタの上をいくものであると確信しております。
ポルタは使い良さそうですが、さすがに総重量約7キロにもなるFC-100を載せることはできなさそうに思えたんです。もちろんポルタは搭載は5キロまでということもありますが・・。
一回り大きい(と思う)この経緯台は説明では8キロまでOK、もちろん長い筒や重い筒は振動の収まりが悪くなると説明がされておりましたが、ポルタよりもずっと剛性感があるようです。・・・・表現が曖昧で歯切れが悪いのは直接隣同士で比べたわけではないし、ポルタを使ったことがないからであります。^^;
私には8キロの積載は大丈夫と思える「しっかり感」は実感しております。
微動は上下左右ともウォームホイル&ギヤによる全周微動で、タカハシの製品に代表されるような極上のスムーズさはないもののバックラッシュは極小で不満はないです。

画像がブレブレですいません。ストロボ焚かなかったもんで。(汗)因みにここは道路の端っこです。たまたまここで写真を撮っただけです。・・・どうでもいいことですな。^^;
またまた関係ないですが、左上にシーズンも終わりが近づいた木星が写っております。^^くどいようですが、ブレております。(爆)
実は、この経緯台、購入当初は3/8インチカメラネジ仕様の、いわゆる三脚無しでの購入でありました。
私の手元には親父から借りている(実質私の物〜^^)マンフロットの中型カメラ三脚がありまして、その頑丈さは定評があるところです。
そんな三脚もあるし、ヘソクリも余裕がないし(ホントはこれが一番の理由)架台部分だけを購入したんです。・・・しかし、実際にFC-100を載せてお月さんを観たところ、振動がすごく、またその振動もなかなか収まりませんでした。
考えてみればいくら頑丈な三脚でも、FC-100&架台を載せる三脚としてはいかにも軽量で小さく、重心も高くなって振動するのは当たり前だったんですね。
逆にいえば、よくぞこんなに重いものを載せて転倒しなかったものだと・・・。一応写真も撮れたし。
マンフロット三脚の名誉の為にいえば、1トントラックに2.5トンを積んで走るようなものでありますから、けっしてマンフロットが弱かったわけではありません。1トントラックとしては最高のパフォーマンスを持っていることは間違いありません。
んで、変なケチ根性など出さずに最初から頑丈そうな三脚付きで買えばよかったと後悔なのでありました。
そこで頑丈で軽量な(相反する条件ですな。)三脚はないものかといろいろ調べておりましたら(いえ、ホントは前から目をつけていたんですが・・)笠井トレーディングの「カサイLS木製三脚」がこの条件にピッタリそう・・・。
予定外の思わぬ出費でしたが(カーチャンに泣きついたのは言うまでもない^^;)架台購入一ヶ月もしないうちに私の手元に「カサイLS木製三脚」がやってきたしだいであります。
このカサイLS木製三脚、これがじつに優れものでありまして、確かに大きさのわりに軽いし、剛性感はEM-1を載せているタカハシの木製直脚(元々はTS100mm反射 1型用)に勝るとも劣らないものであります。捻れ剛性はタカハシのものを上回ると思えます。
振動は片持ちフォークでありますので、EM-1に比べればやはり弱さがあります。これは構造上致し方ないことであると理解しております。しかし、その振動もカサイ三脚のお陰でマンフロットのときに比べればもう雲泥の差で、いわゆる振幅は私には許容範囲のものに減りました。
特筆すべきは「木製」の特長なんでしょう、振動を実によく吸収してくれるみたいで、振動の収束はかなり早いです。これには感動しました。
それでもなるべく重量とそれによる慣性モーメントを減らす為にアリミゾは外して鏡筒バンドを直接M8ボルト2本で取り付けております。
新しい経緯台(ところでなんて呼べばいいのかしらーん。^^)とカサイ木製三脚で考えていたよりも出費がかさんでしまいましたが、なんとかまとめて外に運び出すことが可能となり、FC-100の出番が増えていることは嬉しい限りであります。
余談ですが、それにしてもEM-1赤道儀って、搭載可能重量が6キロなのに、スペック上は完全に積載オーバーのFC-100(本体のみなら5.4キロ)を載せても振動を感じたことがなく、その頑丈さと追尾性能の良さは驚くべきものであることを改めて実感した次第であります。
これはなんとかしてEM-1の可動率も上げねばなるまい・・。どうしたらエエかしらん。